人間に血液型があるのと同様、猫の血液型が存在するということをご存知でしょうか?
また、血液型によって性格に違いはあるのでしょうか?
今回は、猫の血液型・性格について、そして猫の血液型を事前に知っておきたい理由についてお伝えしていきます。
猫の血液型は何種類?
猫の血液型には3種類あり、A型、B型、AB型の3つに分類されています。
多くの猫の血液型はA型で、B型は猫の種類によってときどきみられ、AB型は非常に少ないようです。
B型・・・少数
AB型・・・非常にまれ
アメリカンショートヘアは100%がA型、日本猫や国内のミックス猫はほとんどがA型だそうです。
猫の血液型はどうやって決まる?
人間の場合は、両親の血液型がA型とB型であればAB型も誕生しますが、
猫の血液型は「A>AB>B」とA型の遺伝子が最も強く、その力関係から子の血液型が決まります。
A型が生まれる組み合わせ
- A型+A型
- A型+B型
- A型+AB型
ほぼA型の猫種
シャム、ロシアンブルー、オシキャット、オリエンタルショートヘア、アメリカンショートヘア
AB型が生まれる組み合わせ
- AB型+B型
- AB型+AB型
B型が生まれる組み合わせ
- B型+B型
B型が多い猫種
15%~30%くらいの確率でB型の猫がみられる猫種
ブリティッシュショートヘア、エキゾチックショートヘア、デボンレックス、コーニッシュレックス、アビシニアン、ソマリ、ペルシャ、ヒマラヤン、スコティッシュフォールド、スフィンクス
どうやって猫の血液型を調べるの?
猫の血液型は、多くの動物病院で検査することができます。
検査結果がでる時間は検査する項目によって変わってきますが、通常の血液型検査では来院したときに検査結果を知ることが出来ます。また、詳しく検査するために専門の検査センターに血液を送って検査をすると、1~2週間かかることもあります。病院によって設備や体制は異なり、検査料金は大凡5,000~7,000円が一般的です。
日本には動物用の血液バンクが存在しないため、動物病院によっては輸血の際にドナーを募ることもあるそうです。前もって血液型を知っておけば、愛猫だけでなく、他の猫の命を助けることにもつながるかもしれません。
猫の血液型によって性格も変わるの?
人間の血液型性格診断では、よく「A型は几帳面な性格」や「B型はマイペースな性格」「AB型はふしぎな性格」などと言われていますが、猫の世界ではどうなのでしょう?
猫はマイペースな生き物だから、B型?と思った方、何人かいらっしゃるのではないでしょうか?
先ほど「猫の血液型は何種類?」で書いた通り日本の猫の約95%がA型なのです!
人間の性格診断でも、血液型が一緒だとまったく同じ性格ということはありませんよね?
似ている所はあるかもしれませんが、育ってきた環境などが性格に大きく影響するのではないかといわれています。
実際、猫1匹1匹によって性格が違いますよね。
人間とおなじく、猫も血液型によって性格が決まっているわけではなく、大きく影響しているのは育ってきた環境、飼い主さまとの関係性ということなのです。
飼い主がおおらかだと猫もおおらかに、几帳面だと猫も神経質になったりと、飼い主に似てしまう部分もあるのかもしれません。^^
とはいえ、予め自分の性格にあった猫と暮らしたい!と思う方もいらっしゃいますよね!
そんな方にオススメしたいのが、猫ちゃんの毛色による性格診断です。
黒猫は、甘えん坊で穏やか、白猫はクールで気が強いと言われています。
他の色にしても白い毛色の部分が多いほど「元々の性格+気が強い」と考えられているようです!
また、人懐こい猫に育てたいのであれば、生後2~7週間くらいの子猫のうちから一緒に暮らし、慣らす事が大切です。
この時期のことを、猫の社会化期といいます。
社会化期をすぎると、徐々に見知らぬものへの警戒心が強くなり、仲間以外のものを受け入れにくくなるのです。
社会化を過ぎても、一日一日を大切に、安心できる環境で楽しい経験、嬉しい経験をできるように配慮して一緒に暮らす事で、人懐こい性格の猫に育てることもできます!
猫の血液型を知っておくメリットって?
事前に猫の血液型を調べておくことで、愛猫の急なアクシデントの際に素早く処置が可能になります。
人間の場合と同様、異なった血液型の血液を輸血すると副作用が発生します。
特に、B型の猫にA型の血液を輸血してしまうと、非常に強い拒絶反応を起こし、命の危険を伴います。
緊急時に備えて
事前に血液型を調べておくと、愛猫が急なアクシデントや病気により輸血が必要になったときに少しでも早く治療ができます。
また、災害時やケガをした時などに安全に輸血を受けることができます。
子供を産む場合
B型の母親の初乳をA型の子猫が飲むと赤血球が壊れてしまう(新生児溶血)恐れがあるため、子供を産ませたい場合は、母猫の血液型を調べておくと安心でしょう。
猫の血液型を事前に調べて緊急時に備えて
愛猫の血液型を事前に検査しておくことで、万が一の特に素早い処置が可能になります。
皆さんの愛猫も、万が一の時に備えて事前に血液型の検査を行ってみてくださいね!
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